前回、Linux内で複数のユーザーを作成する方法を紹介しました。
今回は対象のユーザーを新しく作成したグループに追加するまでを紹介します。
useradd,userdelコマンドに関するページは以下を参照してください。
Linuxでは複数のユーザーアカウントを作成することができます。 新規でユーザーアカウントを作成するには「useradd」コマンドを使用します。 また、作成したユーザーアカウントを削除するには「userdel」コマンドを使用します。[…]
「groupadd」,「groupdel」コマンドの使い方(Linux)
新しいグループを作成するには「groupadd」コマンドを使用します。
逆にグループを削除する場合は「groupdel」コマンドを使用します。
「groupadd」の使い方
以下では「groupadd」コマンドを使用して新しいグループ「TESTGP」を作成した例となります。
「groupadd」コマンドはスーパーユーザのみでの実行可能となります。
$ groupadd TESTGP $ cat /etc/group | grep TESTGP TESTGP:x:1004:
「groupadd」コマンドで「TESTGP」を作成し、ファイル「/etc/group」に「TESTGP」が追加されたことが確認できます。
「groupdel」の使い方
次に「groupdel」コマンドを使用して、上記で作成した「TESTGP」を削除します。
こちらも「groupdel」コマンドはスーパーユーザのみでの実行可能となります。
$ groupdel TESTGP $ cat /etc/group | grep TESTGP $
「groupdel」コマンドを実行後、「TESTGP」がファイル「/etc/group」から削除されたことが確認できます。
グループIDを指定して作成する
グループ作成時に「ID」を指定して作成することもできます。
IDを指定するには「-g」オプションを付与します。
$ groupadd -g 555 testgp02 $ cat /etc/group | grep testgp02 testgp02:x:555:
ユーザーをグループに追加する
ユーザーをグループに追加するコマンドは複数ありますが、以下では「gpasswd」で追加した例となります。
こちらもスーパーユーザーの権限でコマンドを実行します。
gpasswd -a [ユーザー名] [グループ名]
ユーザー「user01」を「TESTGP」グループに加えるなら、以下のように実行します。
$ gpasswd -a user01 TESTGP ユーザ user01 をグループ TESTGP に追加
以下にて「TESTGP」グループにユーザー「user01」が追加されたことが確認できます。
$ cat /etc/group | grep TESTGP TESTGP:x:1004:user01
そのほかのグループ追加コマンド
また、上記「gpasswd」コマンドとは別に「usermod」でも同じことができます
usermod -aG [グループ名] [ユーザー名]
※グループは「,」区切りで複数指定することが可能です。
以下ではユーザー「user01」をグループ「TESTGP」へ追加した例となります。
$ usermod -aG TESTGP user01 $ cat /etc/group | grep TESTGP TESTGP:x:1004:user01
ただし、上記のコマンドにおいて「-aG」ではなく「-G」と入力すると、指定したグループ以外から外れてしまうので注意しましょう。
ユーザーをグループから外す
ちなみに削除は「-d」オプションを付けることで実施できます。
$ gpasswd -d user01 TESTGP ユーザ user01 をグループ TESTGP から削除
「groupadd」コマンドオプション
「groupadd」コマンドのオプションは以下の通りとなります。
$ groupadd --help 使い方: groupadd [オプション] GROUP オプション: -f, --force グループがすでに存在していたら正常終了します。 また GID が既に用いられていたら -g をキャンセル します -g, --gid GID この新規グループに GID を用います -h, --help このヘルプを表示して終了する -K, --key KEY=VALUE /etc/login.defs のデフォルトより優先される -o, --non-unique 同じ GID を持つ複数のグループの作成を 許可します -p, --password PASSWORD 新規グループにこの暗号化済パスワードを用いる -r, --system システムアカウントを作成します -R, --root CHROOT_DIR chroot するディレクトリ -P, --prefix PREFIX_DIR directory prefix
「groupdel」コマンドオプション
「groupdel」コマンドのオプションは以下の通りとなります。
$ groupdel --help 使い方: groupdel [オプション] GROUP オプション: -h, --help このヘルプを表示して終了する -R, --root CHROOT_DIR chroot するディレクトリ -P, --prefix PREFIX_DIR prefix directory where are located the /etc/* files -f, --force delete group even if it is the primary group of a user
「groupadd」,「groupdel」コマンドの使い方は以上となります。
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