LinuxOSではWindowsやMac同様コンピュータの電源を落とすことができます。
Linux系のGUIでもアイコンから電源を落とすことはできますが、ここでは「shutdown」コマンドを用いて電源をシャットダウンさせます。
Linuxコンピュータのシステムを停止するには以下のコマンドを覚えておくと良いです。
- shutdown:コンピュータのシャットダウンを実施
- reboot:コンピュータの再起動を実施
- poweroff:コンピュータの電源を切る
以下ではそれぞれのコマンドの使い方について紹介します。
「shutdown,reboot,poweroff」コマンドの使い方(Linux)
実際にLinuxコンピュータの電源を切ります。
以下では、いますぐにコンピュータの電源を切るためにシステムを停止するコマンドとなります。
「-h」オプションは電源を切る動作も実施します。
LinuxOSのシステムを完全に切る際に、このコマンドはよく利用します。
$ shutdown -h now
また、いますぐにシステムを停止するのではなく数分後にシステムを停止する方法もあります。
-Pオプションを使用し、「+n」で数字を追加することで数分後にシャットダウンを実施することができます。
以下では5分後にシステム停止「-P」オプションを使用したコマンド例となります。
$ shutdown -P +5 Shutdown scheduled for Sun 2022-03-06 12:44:32 JST, use 'shutdown -c' to cancel.
システムの停止をキャンセルする場合は、「-c」オプションを実施します。
$ shutdown -c
システム再起動コマンド
LinuxOSのシステムを再起動するコマンドは「shutdown」コマンドのオプションで実施することができます。
直ちに再起動する場合は以下のコマンドのように「-r」オプションを使用し、今すぐに実行するため「now」コマンドを実施します。
$ shutdown -r now
また、数分後に再起動する場合は「+n」を使用することにより数分後に再起動します。
以下では5分後に再起動を実行した例となります。
$ shutdown -r +5 Shutdown scheduled for Sun 2022-03-06 12:50:28 JST, use 'shutdown -c' to cancel.
こちらも「-c」で再起動はキャンセルすることができます。
「reboot」コマンドを使用した再起動
上記のように「shutdown」コマンドに「-r」オプションを付けて実行すると再起動が実施されますが、「reboot」コマンドでも同様に再起動をすることができます。
$ reboot
コンピュータの電源を切る
「shutdown」コマンドでも電源を切ることができますが、「poweroff」コマンドでもシステムを停止後に自動的に電源が切れるようになっています。
$ poweroff
ほとんどの場合は「shutdown」コマンドを利用しますが、「poweroff」コマンドもここでは紹介します。
「shutdown」コマンドオプション
「shutdown」コマンドのオプションは以下の通りとなります。
$ shutdown --help shutdown [OPTIONS...] [TIME] [WALL...] Shut down the system. --help Show this help -H --halt Halt the machine -P --poweroff Power-off the machine -r --reboot Reboot the machine -h Equivalent to --poweroff, overridden by --halt -k Don't halt/power-off/reboot, just send warnings --no-wall Don't send wall message before halt/power-off/reboot -c Cancel a pending shutdown
「reboot」コマンドオプション
「reboot」コマンドのオプションは以下の通りとなります。
$ reboot --help reboot [OPTIONS...] [ARG] Reboot the system. --help Show this help --halt Halt the machine -p --poweroff Switch off the machine --reboot Reboot the machine -f --force Force immediate halt/power-off/reboot -w --wtmp-only Don't halt/power-off/reboot, just write wtmp record -d --no-wtmp Don't write wtmp record --no-wall Don't send wall message before halt/power-off/reboot
「poweroff」コマンドオプション
「poweroff」コマンドのオプションは以下の通りとなります。
$ poweroff --help poweroff [OPTIONS...] Power off the system. --help Show this help --halt Halt the machine -p --poweroff Switch off the machine --reboot Reboot the machine -f --force Force immediate halt/power-off/reboot -w --wtmp-only Don't halt/power-off/reboot, just write wtmp record -d --no-wtmp Don't write wtmp record --no-wall Don't send wall message before halt/power-off/reboot
「shutdown,reboot,poweroff」コマンドの使い方は以上となります。
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